今回は、私の実際の体験談で、40歳を過ぎてSEとして転職した話になります。
プログラムスキルがエクセルVBAしかないという方は、
「エクセルのVBAしかできないのに転職できるのだろうか?」
という不安があり、転職したいけど一歩進めずにいるかもしれません。
この記事を読んで少しでも不安が軽くなり、転職へ向けての勇気が出てきたら嬉しいです。
VBAのスキルだけでシステム会社へ転職した
転職を思いたったのは42歳のときです。そのときは、大型から小型までさまざまなプリンタを開発、販売する会社で勤めて、13年の月日が経っていました。
その年のはじめに、同じ職場の大先輩が定年退職をしていく姿を見た時、
「このままここにいたら絶対後悔する」
という思いと、同時に物凄くむなしい気持ちになりました。
「すぐに動かないと、手遅れになる。」
そんな気持ちでまずは、転職サイトの求人を見ることにしました。
思ったより40歳以上の求人があることに驚きました。
プログラマーとしての求人はほぼないけれど、プロジェクトをまとめて指揮をとるチーフエンジニアの求人がけっこうありました。
チーフエンジニアとしてだったらいけるかも、と思ったのですが、まだプレーヤーとして仕事がしたいというのがあったので躊躇していました。
なので、プログラマーとしての求人や社内SEの求人をメインに探して、条件にあう会社があれば通知をもらったりしてました。
そして少しずつ面接にも応募するようになったのですが、すべて書類選考で落ちてしまいました。
ちなみにプロフィールに書いた主なスキルは、
エクセルVBA(社内使用ツール開発経験あり)
SQLサーバーのデータベース管理
くらいのものです。
前の会社では、主に社内用ツールをエクセルVBAを使って開発してました。
プログラム開発工数の集計用のツールだったり、SQLサーバーのデータをメンテナンスするツールだったり、とにかく業務時間を短縮できるようなツールをたくさん作ってました。
業務効率化ってやつで、そういうのが好きだったんです。
自分が作ったツールで業務時間が短縮できて、自分も嬉しいし他の人にも喜んでもらえる。すごくやりがいがありました。
なので使う人が近くにいて、手ごたえが肌で感じられることをまたやりたくて、それで社内SEの求人を探してました。
でもなかなかなく求人が少なく、応募しても書類選考落ち。
そんな中、ACCESSをメインにして、業務アプリを作っている会社をたまたま検索で発見したんです。エクセルの開発もあるということで、これだ!と思いました。
運よく自社のホームページ上で求人をしていたので、すぐに応募しました。
その後、面接や条件の打ち合わせを何回かして、無事採用していただけることになりました。
この会社は、顧客管理システムや売上管理システムなどが主で、ACCESS VBA、C#、VB.NETなどを使って開発していました。
要件定義などの上流工程と開発やテストなどの下流工程を一貫してやることが多くとてもやりがいのある会社でした。
そこで1年ほど勤めさせてもらって、今は独立しています。
なるようになる
転職する前は、
40歳過ぎてSEとして雇ってくれる会社なんてあるんだろうか?
めっちゃ給料下がったらやっていけるだろうか?
技術に自信がないけどついていけるかな?
今から新しいことを憶えられるだろうか?
エクセルVBAしか開発できないけど大丈夫かな?
プログラムは我流でやってたけどきっちりやってるシステム会社で通用するのだろうか?
などなど・・・。
考えれば考えるほど不安要素は出てきます。
でもこれだけは伝えたい。
「なるようになる」
というか、なるようにしかならない。
だからあれこれ思考が生まれて動けなくなるまえに、動き出すことが大事。
もちろん辛い思いや悲しい思いもしました。
40過ぎてこんな気持ちになるんだ、という惨めな気持ちにもなりました。
でもそれを含めて、前進してきたという達成感と満足感があります。
別に何かを成し遂げたわけではないけど、あのまま前の会社でずっと定年までいたことを想像するとずっといいと100%言える。
もし、転職したいとか、変わりたいとか思っているなら、
とにかく何でもいいから一歩進んでみること。私だったらその一歩は求人サイトを見るってことだった。
そのときはその一歩でこんなにも素晴らしい光景につながるなんて思っていなかった。
だからまずはほんのちいさな一歩を踏み出すこと、それをおすすめします。
きっと思ってもみなかった道が見えてきますよ。