「ChatGPT(チャットジーピーティー)」という名前、最近よく耳にしませんか?
テレビやニュース、SNSなどでも取り上げられ、「AIがここまで進化しているのか!」と驚いた方も多いはずです。
でも実際には、「名前だけ聞いたことはあるけど、よくわからない」「なんだか難しそう」と感じて、まだ触れたことがない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回の連載では、今さら聞けないChatGPTの基本から、実際の使い方や活用方法、注意点までを10回にわたってわかりやすくご紹介していきます。
初回の今回は、「ChatGPTってそもそも何なの?」というところから一緒に見ていきましょう。
目次
ChatGPTとは?
ChatGPTは、OpenAI(オープンエーアイ)というアメリカの企業が開発した、AI(人工知能)による「チャット型の会話システム」です。
名前の由来は、
- 「Chat」=会話
- 「GPT」=Generative Pre-trained Transformer(事前学習型の文章生成モデル)
という意味で、「人間のように自然な文章で会話できるAI」というのがポイントです。
例えば、ChatGPTに「おすすめの旅行先を教えて」と聞くと、AIが丁寧に答えてくれたり、「このメールの文章をもっと丁寧に直して」とお願いすると、実際に書き直してくれるのです。
ChatGPTは何がすごいの?
従来のAIやチャットボットは、「決まった返事」を返すだけのものがほとんどでした。
しかし、ChatGPTは違います。あらかじめ用意された答えではなく、状況に応じて文章を“考えて”返してくれるのです。
まるで本当に人と会話しているような感覚があり、「雑談」「質問」「相談」など、幅広い用途で使えます。
しかも、最近のモデルでは日本語も非常に自然になってきており、ビジネスでも日常でも使える場面がどんどん広がっています。
どんなことができるの?
ChatGPTでできることの一部を紹介します。
- 質問への回答(雑学、歴史、科学、趣味など)
- 文章の作成(メール、ブログ、SNS投稿、自己紹介文など)
- 文章の添削や言い換え
- 翻訳(日⇔英ほか)
- アイデアの提案(商品名、企画、旅行計画など)
- プログラミング支援(コードの例、エラーの修正など)
つまり、「言葉に関することなら何でも相談できるパートナー」として活躍してくれるのがChatGPTです。
無料で使えるの?
はい、ChatGPTは無料でも使えます。
OpenAIの公式サイトにアクセスし、アカウント登録(メールアドレスなど)をすればすぐに始められます。
ただし、無料プランでは使えるモデル(頭の良さ)が制限されており、有料プラン(ChatGPT Plus/月額20ドル)に加入すると、より高性能な「GPT-4」や「GPT-4o」といったモデルが使えるようになります。
特に2024年に登場したGPT-4o(オー)は、マルチモーダル対応といって、テキストだけでなく画像や音声も処理できる新世代モデルとして注目されています。
どうやって使うの?
使い方はとても簡単で、公式サイトのチャット画面に「質問」や「やりたいこと」を文章で入力するだけです。
たとえば、
- 「3泊4日で沖縄旅行を計画したいです。おすすめのプランを教えてください」
- 「このメールの文面、ビジネス向けに丁寧に直してください」
- 「子ども向けの簡単な鬼ごっこのルールを説明して」
など、普通の言葉で入力するだけでOK。難しい操作は一切ありません。
ChatGPTは怖くない?怪しくないの?
「AI」と聞くと、ちょっと怖いとか、使い方を間違えたら大変そうと思う方もいるかもしれません。
でも、ChatGPTは「あなたが入力した内容に基づいて、最善の答えを返してくれるだけのAI」です。
勝手にデータを盗んだり、裏で何か操作されたりということは基本的にはありません。
ただし、「個人情報を入力しない」「信頼性の低い情報をうのみにしない」など、注意点もあります。このあたりは第9回の記事で詳しくご紹介します。
ChatGPTはあなたの相棒になる
ChatGPTは、難しい知識がなくても気軽に使える、まさに「あなた専属のAIアシスタント」です。
「こんなこと聞いてもいいのかな?」ということでも、まずは試しに聞いてみてください。
思いがけない答えや、新しい発見があるかもしれません。
一度使い始めたら、ホント手放せなくなるほど便利ですよ。
次回は、「ChatGPTの始め方と無料/有料プランの違い」についてご紹介します。
初心者の方でも迷わず始められるよう、丁寧に解説していきますのでお楽しみに!